こんにちは、やまさんです!
私は、hackjpnCEOの戸村光さんが立ち上げたシリコンバレー流ビジネススクール【HUNTERCITY】にて、実践的なビジネススキルを学んでいます。
この記事では、講義で知り得た情報をなるべくわかりやすくアウトプットしていきたいと思います。講義内容は「現役投資家に聞く、デットとエクイティの二刀流ファイナンス戦略」で、主に資金調達についての話になります。
このブログで学べること
・資金調達の必要性と手段
・Debt(デット)・Equity(エクイティ)とは何か?
・VC(ベンチャーキャピタル)と銀行の違い
・二刀流ファイナンスの発動方法
講師は銀行出身、現在は伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)投資部で活躍されている諏訪さんです。お金を出す側として様々な企業と関わってきた諏訪さんの視点から資金調達の必要性や成功への近道について解説いただきました。
資金調達を基礎からしっかりと理解し、企業も起業家自身も最速かつ最大限に成長していけるように、お金の出す側の構造を理解し、協力してもらえる起業家を目指しましょう。
ぜひ最後まで読んでいってください!
資金調達とは
事業に必要な資金を調達することをいい、主に外部から新たに資金を得ることを指します。
自分の持っている資金を会社に入れる場合もあります。
なぜ資金調達が必要なのか?
資金がないと事業はスタートできず、資金がなくなると最悪の場合、倒産に追い込まれる事態に陥ります。事業を継続し、成長させていくために段階に応じた資金調達をしていく必要があります。
- 企業が資金調達を行う理由はさまざまです。
まずは新しく事業を立ち上げるケースです。必要な設備を整えたり、人を雇い入れたり、新しく製品やサービスを作ったりするときにはどうしても準備にお金がかかります。
どれだけいいアイデアを持っていても、それを実現させたり広めたりできなければビジネスとして成り立ちません。
企業として活動していくために、将来性を見込んでくれる投資家やVC、銀行などから元手となる資金を調達することが必要になります。
一方で、収入がない状態で支払いをしないといけない場合や、売上を一気に上げていきたい場合にも資金が必要となります。
売り上げを上げて業界のシェアを取りにいったり、認知を得るためです。
またサービスがある程度大きくなってくると、競合する企業も出てくるかもしれません。
そんなときにサービスの改善や認知の拡大を図るため、資金を投下して負けない企業に成長する必要があると思います。
「資金を集めることによって事業を進めることができ、その事業の結果から利益が生まれます。その繰り返しで会社は成長していくのでその都度、資金調達が必要です。」と諏訪さんは言います。
資金調達の方法は?
資金調達の手段は大まかに次の4つに分けられます。
- Debt(借入)
- Equity(株式)
- 国などからの補助金
- その他(クラウドファンディング等)
その中でもDebtとEqityは主な資金調達の手段であり、今回のテーマでもある重要な基礎となりますので、ここで理解しておきましょう。
※キャピタルゲイン:保有する資産が値上がって売れた等、差額で得られる収益を指す。
デットファイナンス(Debt finance)
借入による資金調達を指す。Debt=借金・負債を意味する言葉。銀行や金融公庫などからお金を借りて資金を得るので、返済が必要。他人資本とも呼ばれる。
エクイティファイナンス(Equity finance)
会社で新株を発行し、資金を調達する方法を指す。Equity=株式を意味する。発行した株式を買い取ってもらうので、原則としてお金を返す必要がない。自己資本とも呼ばれる。
銀行とVCの違い
銀行の資金源と投資先
銀行は、個人や法人が預けている預金を主に利用し、融資しています。預金として預かってる以上、預金者にお金を返す必要があります。金利2%など少ない利率で設定し、回収が見込める個人や法人に融資するケースが多いです。
50社中1社でも倒産してしまったら採算が合わなくなるため、ある程度の融資基準があり、それを越えなければ融資してもらうことは難しいのが現状です。
VCの資金源と投資先
VCは、主に投資したい人やその業界の情報が欲しい人、または協業したい人などから資金を集めてスタートアップなどに投資しています。何十倍何百倍もの大当たりを狙って投資するため、1社でも当たれば万々歳です。30〜50社中に、一社でも当たれば大きなリターンを得られるといいます。
VCは、投資家側からみればよい投資手段であり、スタートアップからすれば資金源となる、資金の流通を担っていると考えられます。VCによって得意な領域やどんな人に投資をしているかはさまざまです。自社の成長につながる協力者を見つけることが大切です。
少し話は離れますが、Twitterをはじめた頃、あるツイートに出会いました。
「自分の尊敬する人がフォローしてる方を全員フォローすると、その人が得る情報をインプット出来るのでおすすめ」という投稿です。
VCの方や起業家の方をフォローしていると、どんな人に投資したいか、投資してもらったか、日頃考えていることや、どこから知識を得ているかが驚くほど知れます。
これを読んでいるあなたには騙されたと思ってやってみて欲しいです。すぐに良さが分かるはずです。
情報過多な中、質の高い情報に辿り着くことは困難です。発信者の方に感謝しています。
自分が起業家として歩むと決めた時に、自分の事業に最適なVCや投資家を選べるように、また、その人たちが協力者となってくれるように、日頃から常に情報収集していようと思います。
銀行から融資を受ける方法
安全第一の思考に思える銀行ですが、スタートアップ企業に融資することもあります。
基本的にはリスクを取らない傾向にありますが、リスクを取らないと銀行も儲かりません。
早期にリスクを取り、上場前後で収益を得ようと融資をする場合もあるといいます。
銀行が融資する基準は、本業で利益が出ている状態か自己資本がプラスであるかどうかです。
スタートアップで考えると、株式発行(Eqity)で資本を増やしたタイミングが融資を受けれるチャンスとなります。これが二刀流ファイナンスです。
諏訪さんが講義でかなり詳しく説明されていましたが、ここでは割愛させていただきます。
二刀流ファイナンスのメリット
借入(Debt)をうまく活用することによって、株の希薄化を抑えることができます。
希薄化とは、発行済みの株式数が増えることにより、1株あたりの価値が低下することを指します。
起業家にとって一定の株比率を保つことはとても大切なことです。
上場するなど、目標に到達するまでに、資金を調達したり人材確保に力を入れることもあるでしょう。
資金調達にするにしても、従業員へのインセンティブや将来的な人材確保のためにストックオプションを発行する際に、潜在的な比率は下がってしまいます。
一度落ちてしまった持株比率は、自分で買い戻す等しないと回復することが難しいそうです。いざとなった時にメリットを活かせない、なんてことがないように、切り札の運用は計画的にしましょう。
アドバイス
最後に、諏訪さんからのアドバイスをいくつか挙げておきます。
- 最初から銀行の保証協会を介さないプロパー融資は難しい、何事も関係性が重要なので保証協会付融資から利用すべし
- 無担保、無保証を希望する起業家も多いが、一般的には代表者担保は必要となる
- 銀行によってはVCにLP出資しているので、VCから銀行担当者を直接紹介してもらった方が確率が高い
その他、成長性の高さを示すことや、資金の使用用途を見えやすくするなどが重要で、細かくサボらず銀行側に説明してあげられると調達しやすいとおっしゃっていました。
まとめ
今回は資金調達について、お金を出す側の視点から資金調達の攻略法を学びました。
近しい存在で同じような立場にある銀行とVCですが、その構造は全然違うものでした。
「お金を出す側の構造を理解し、誠意を持って付き合うことがお金を集める近道であり、協力者を増やすことに繋がる」という諏訪さんの言葉が印象的でした。
成功への道を歩くその日まで視座を高くいたい、そんな思いで講義を終えました。
諏訪さん、戸村さんありがとうございました。
この講義はHUNTERCITY勇者プラン以上の方であれば見放題な動画のひとつです。
少し難しい内容でしたが、何度でも見返せる動画形式なので、繰り返し見ているうちに理解できるようになります。この講義は約1時間20分あり、動画内ではスライドを用いてわかりやすく、細かく解説されていました。
気になる方はぜひHUNTERCITYをチェックしてみてください。
登録するだけでここだけの情報が得られたり、イベント等の案内がきたりするのでおすすめです。通常50$〜今だけ無料からあります。
また、代表の戸村さんはYouTubeで起業家相談所などもやっています。
これから起業したい方や起業したけど悩みがある等があれば参考になるかと思います。
多くの起業家の憧れの地であるシリコンバレーの様子も覗けますのでおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私の記事が少しでもあなたの豊かさにつながれば嬉しいです。
誰かの挑戦を少しでも後押しできるような、価値あるブログにしていきたいです。